カルチャー
2017.01.24(Tue)

今だから学びたい、韓国7つのカルチャー&教え

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韓国は、その長い歴史と文化から、見習いたいこともたくさんあります。その中から日本はもとより世界の人々にとってもためになりそうな、韓国の風習や文化のいくつかをご紹介します。

 

1.キムチに代表される健康食への高い意識

韓国料理と聞けば「辛い」というイメージ。特に、キムチに代表される唐辛子系の食品を頻繁に摂るという傾向が強いようです。「世界でもっとも健康的な食品」とも称されているキムチを常食とする韓国の人々ですが、そう言われてみれば男女問わずに肌の色艶やきめの細かい人が多い印象です。キムチにはビタミンA、B、Cが豊富に含まれているほか、「プロバイオティクス」という成分が消化を助け、「乳酸菌」が抗がん作用をもたらすと言われています。

 

2.儒教の教えが根付いている

儒教は元々、中国が発祥です。春秋時代より長く続いた戦国の世に、孔子が唱えた仁道に沿った教えとして、東南アジア周辺へと広く影響を与えました。五常(仁、義、礼、智、信)という徳性を拡充し、五倫(父子、君臣、夫婦、長幼、朋友)関係の維持を教えています。特に、韓国の人々には人を思いやる「仁」の教えが浸透しており、家族や血縁関係を尊ぶことが良い行いとされています。

 

3.ネット社会と真摯に向き合う

韓国はインターネットがもっとも普及している国の一つです。その数値は驚くことに、国民世帯全体の98%がブロードバンド等の接続があり、国民の3分の2がスマートフォンを所有しているほど。インターネットの回線速度も世界一速いとされています。その影響による良い面もあれば負の面も浮上しており、インターネット中毒者は世界上位。しかし韓国では、この問題へ真正面から取り組んでいて、カウンセリングや心理的治療についても、世界でトップランクに優れた効果をもたらしているそうです。

 

4.食べ物の出前は当たり前?

韓国は「デリバリー」環境の整った国だと言われています。自宅はもちろんのこと、外出先でも条件が合えば届けてくれることが多いのだそう。中には公園や銭湯などへも熱心に運んでくれるところもあります。少ない需要でも喜んで引き受けてくれるサービスが充実しているのは良いですね。

 

5.路上駐車のフロント部にある電話番号の謎

日本と同様に、ソウル市を代表する韓国の都市でも交通の問題が浮上しています。中でも路上駐車をする車はよく目に付くもの。しかし、日本と明らかに違った点があります。それは、フロント部分に電話番号の書かれたプレートが置かれているケースが目立つこと。これは万が一、狭い駐車スペースで車間を空けずに他の人が縦列駐車や二重駐車してしまい自分の車が出せない時のために、電話で呼び出せるという工夫なのです。速やかに移動しトラブルを防止するというマナーがあるんですね。日本と同様に駐車スペースの確保が社会問題化する中、独自に編み出された知恵でしょう。

 

6.無料タブロイド紙が普及している

平日の朝、通勤時の際は電車を利用することも多い韓国の人々、ソウル市など都市の地下鉄駅の入り口に目をやると、無料のタブロイド紙が常設されています。韓国にはこの無料新聞を熟読して、その日の情報を得る人たちも多いようです。内容は普通の新聞と同様に、前日のニュースやホットな話題、芸能情報、外国語会話など豊富な記事構成です。わざわざ新聞を購読しなくともこのタブロイド版で事足りるので重宝しているようです。

 

7.英語先進国へと変貌しつつある

韓国人のTOEIC平均スコアは、日本のそれよりも高いというのをご存知ですか?2013年の世界48カ国平均スコアで比較すると、韓国は30位632点、対して日本は40位512点と、120点もの差をつけられています。韓国では人口が徐々に減っていることもあり、これからのグローバルな社会に生き残るには、他の諸外国との貿易にこそ力を注ぐことが必須だという、そんな風潮の中にいます。そのため韓国は、「国策」として英語教育の充実をビジョンに掲げているのです。

 

この他にも、韓国の文化や考えには参考になるものがたくさんあります。訪れた際には一つでも多く体感してみてください。

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