韓国のスイーツを味わった経験がありますか?旅行や出張での楽しみの一つは、「ご当地ものの美味しい食べ物に出会うこと」という方もきっと多いはず。韓国の食文化は、「辛い」という印象が主流になっているようですが、実は甘いスイーツにも独特な存在感があります。近年人気が高いスイーツのおすすめを6つご紹介いたします。
パッピンスとは、日本で言うところの「氷小豆」です。「パッ」は小豆、「ピンス」は「氷水」を指します。削った氷に飴と小豆をからませた冷たいお菓子として20世紀初頭に誕生し、韓国内に広まったものです。その後近年に至るまでのあいだで様々なアイデアと融合し、練乳や各種フルーツ、トック(お餅)、きな粉など、バラエティに富んだアレンジメニューが作られるようになりました。日本のかき氷以上に種類も豊富なところが特徴です。
とくに有名なのは「ソルビン」と称するものです。本来はお店の名前なのですが、有名になるにつれ商品名そのものを示すようになりました。
トックとは、うるち米やもち米で作ったお菓子のことで、日本のお餅とほぼ一緒です。しかし細かく分類すると、材料や地域性も幅広く種類もあります。またトックを使った料理も豊富で、蒸す、搗く、炒める、茹でるとオールマイティに活用されています。最近ではトックを様々な果物と合わせたり、調理方法を工夫して作った「お餅ケーキ」が人気のようです。お菓子以外の利用も多く、これを棒状に伸ばしコチュジャンで甘辛く煮込んだ鍋料理のことは、ご存知「トッポッキ」と言います。
ここ2~3年の間で韓国、特にソウル周辺で目立つようになったスイーツの傾向には、カラフルなものがあるようです。
中でも「虹」の7色を意識したお菓子がたくさん登場。普通はレインボーと聞くと「赤・青・黄・緑・オレンジ・水色・紫」の7つですが、お店によってはこれらの基本色以外を使用する場合や、あえて5色や6色にしてオリジナリティを強調するところもあるので比べてみると面白いですよ。レインボーケーキは、ベースになるスポンジ部分を作る際に、色素の粉を混ぜて焼き上げ、クリームを途中で順番に挟んで積み上げるといった製法です。
ダンキンドーナツは、米国マサチューセッツ州のファストフード店からスタートし、世界中にチェーン展開をしました。日本では70~90年代までの間、主要都市に必ずといっていいほど店舗があったのですが、現在は撤退しています(米軍基地内を除いて)。しかし広くアジア圏内を見渡すと台湾そして韓国、特にソウル市内にたくさん店舗展開しています。
実は世界規模で見ても、店舗数の多いファストフードの一つとされています。お値段がとても手頃な点が長所となり、韓国ドーナツの代表的存在として地元で親しまれているのです。
手軽に購入できるお菓子の一つとして、韓国に行った際はぜひ試していただきたいのがリアルブラウニー。
ソウル市内にある「マーケットO(オー)レストラン」のデザートメニューを商品化したもので、チョコレートの濃厚さがポイントです。自然素材を大切にし、その味わいを活かしたスイーツとして定着しています。添加物やマーガリンを使っていないというこだわりがあり、お土産として持って帰る方も多いです。また通販などでお取り寄せも出来ます。
日本ではもはや定着した“いちご大福”が、韓国ソウル市内で独自な進化を遂げました。大阪で食べた“いちご大福”の美味しさが忘れられず、頼み込んで作り方を教わったオーナーが、自身でフルーツ大福専門店「モチイヤギ」をオープン。空前のヒットとなったのです。農家と契約して新鮮なフルーツを直送してもらい、毎日6種類ほどを商品化しているそう。マスカットやパイナップル、キウイ、オレンジなどが大福の中にぎっしりと詰まったフルーツ大福。あんこの甘さは使う果物の酸味に合わせて、程良い味になるよう工夫されています。
韓国のスイーツには、ヘルシーなものもたくさんあり、それらは「甘すぎず飽きない美味しさ」にこだわって作られています。
また健康食品としての位置づけも意識しているようです。ご旅行などで訪れた際には、ぜひご堪能ください!