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2018.09.27(Thu)

【旅ログ】モダンレトロを感じる“銀ブラ”街歩き

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銀座は、メインとなる中央通り以外でも、ステキな発見ができる街。食事やショッピングだけでなく、散歩にもピッタリの場所なんです。

今回は街歩き好きの猫ライター・オペラが、「ソラリア西鉄ホテル銀座」を拠点に銀座をブラブラ歩いて、モダンな街の魅力をお届けします。

今回の旅の拠点である「ソラリア西鉄ホテル銀座」は、銀座4丁目の便利な場所にあります。都営地下鉄線浅草線 東銀座駅から徒歩1分、東京メトロ丸の内線・日比谷線・銀座線の銀座駅駅から徒歩2分、東京メトロ有楽町線の銀座一丁目駅から徒歩3分と、アクセスも抜群の立地!お部屋も落ち着いた雰囲気で、とっても寛げるホテルです。

さらに嬉しいことに、銀座三越を超えればすぐメインの銀座中央通りに出られるので、お買い物にも食事にも便利なんですよ!

お天気もいいし、さっそくホテルを出て、銀座中央通りに出て銀座の街をぶらぶら歩いてみましょう!

四丁目の街角で、天使に遭遇!?

まずは、ホテルからすぐの4丁目の交差点を有楽町方面へと歩いてみます。

少し歩くと、かわいらしい後ろ姿が…!

麦わら帽子をかぶって、お店の向こう側を見つめています。

この天使は、銀座で130年以上も続く老舗の時計店「天賞堂」のシンボル。街ゆく人々を見守る愛らしい姿に、心から癒されます♡

ジュエリーなどブライダル商品を手がけていることから、「天賞堂」を「てんし(天使)ょうどう」と見立てて、キューピッド役の天使をお店の角に置いたそうですよ。オシャレで粋ですね!

ふと歩みを止める人も多く、まさに銀座の宝ともいうべき存在です。

現在天賞堂では、地下1階~4階までの各フロアで、時計、宝飾、模型などの商品を扱っています。「天使の矢に射られたカップルは幸せになれる」というジンクスもあるので、ぜひ訪れてみてはいかがでしょう。

ここから銀座1丁目方面に歩いてみます。

銀座2丁目から3丁目にかけて、「銀座ガス灯通り」があります。ここには、復元されたガス灯が今も灯っています。当時使われていたものがいくつかあるそうなので、ぜひ少し目線を上にして、見つけてみてくださいね。

ぶらぶら歩いていると、銀座1丁目に着きました。高架下には、明治期の銀座を思い起こさせる「銀座煉瓦之碑」、ガス灯、「京橋」の親柱が残っています。道路を挟んだ向かい側には、「きやうばし」と刻まれた親柱とその説明書きも。

明治時代の銀座は、ガス灯が灯り、柳が揺れ、煉瓦造りの建物が並ぶ美しい街並みが名物でした。煉瓦街をつくったのは、大火に強い街をつくるため。時代と共にその姿は失われてしまいますが、当時をしのぶ遺産がここに再現されているんです。

思いを巡らせば、当時のモダンな銀座の様子が目に浮かんできそう…!

話題のショッピングスポットと、昔ながらの風景がすぐ隣に…

中央通り沿いに、さらに街をブラブラ。おしゃれな人がたくさんいて、歩いているだけで華やかな気分になりますね♪

さて6丁目まで来たところで、中央通りから少し外れ、銀座シックスの裏手を巡ることに。すると新旧の対比がおもしろい「三原小路」を発見!

平日の中央通りは車両の交通が多いですが、週末ともなると歩行者天国に変わって、たくさんの人で賑わうんです。テレビなんかでもよく紹介されていますよね!

さて6丁目まで来たところで、中央通りから少し外れ、銀座シックスの裏手を巡ることに。すると新旧の対比がおもしろい「三原小路」を発見!

突然現れた昔懐かしい景色にちょっとびっくり。最新のキラキラしたショッピングスポットのすぐ近くに、こんなところがあるなんて!

三原小路には、整備された小道に神社やステキなカフェ、人気チョコレート店などが並んでいます。

一本隣には、古き良き昭和の時代を感じる路地が残ります。こんなところも銀座歩きの楽しみのひとつなんですね~!

再び中央通りに戻ります。

銀座7丁目「銀座花椿通り」には、椿という名のついたお店や、椿=カメリアをモチーフにした商品を販売するお店もあります。昭和初期、出雲から贈られた出雲椿が街路樹として植えられていたのが名前の由来だそう。街路には椿の木も見られます。

“銀ブラ”の合間に、おいしいコーヒーでひと休み

中央通りを8丁目方面へ歩いていくと、老舗カフェにたどり着きました。

「銀座カフェーパウリスタ」は、銀座にカフェ文化を根付かせた歴史深いお店です。実はこのお店から“銀ブラ”という言葉が生まれたという説もあるんですよ。

お店の中に入ると、モダンレトロな雰囲気。

パウリスタは1911年創業時は銀座6丁目にあったそうですが、戦時中の空襲により移転を余儀なくされたそう。戦火を逃れ、場所を変えながら都内で営業を続けていましたが、社内に「再び銀座でオープンさせてはどうか」という声が上がり、1970年に満を持してここ8丁目で再オープンしたそうです。以来、銀座を訪れる人々に愛されながら現在に至ります。

平日の午前中は近くのオフィスワーカー、14時以降は女性を中心とした買い物客、夕方以降は銀座のクラブのホステス、週末には観光客…と、時間帯や曜日によって客層が変わるのもおもしろいところ。幅広いお客様に親しまれています。

平日の午前中は近くのオフィスワーカー、14時以降は女性を中心とした買い物客、夕方以降は銀座のクラブのホステス、週末には観光客…と、時間帯や曜日によって客層が変わるのもおもしろいところ。幅広いお客様に親しまれています。

木の壁やインテリアなどは、8丁目に開店した当時のものがそのまま受け継がれています。壁際のインテリアのテーマはもちろん「コーヒー」。コーヒー農園を描いたモダンな銅板などが、お店の雰囲気になじむように品よく飾られています。これはすべて、中南米などを訪れた歴代の社長が現地で手に入れたものだそう。どれもステキです♡

さて、パウリスタが銀座のカフェ文化の先駆けとなったきっかけは、明治時代にまで遡ります。パウリスタの創業者水野氏は、戦後の食糧難の時にブラジル移民事業を手がけていました。その関係で、ブラジル・サンパウロ市から珈琲豆とブラジルコーヒーの販売権などを託されます。それがコーヒー店(カフェ)を始めるきっかけになったそうです。

それまで銀座でカフェといえば、女性が接客するようなお店でしたが、パウリスタでは店員をすべて白い詰襟の制服を着た男性で統一、女性専用のスペースを設けるなど、画期的な策でカフェ人気を花開かせます。

そんなパウリスタが勧める銘柄は、もちろん「ブラジル」。

パウリスタ定番のコーヒーは2種類ありますが、今回は「森のコーヒー」をオーダーします。森のコーヒーは無農薬のシングルオリジンコーヒー。中挽き豆をペーパードリップで丁寧に淹れた、スッキリ飲みやすいコーヒーです。カップのマークはパウリスタオリジナルのロゴマークで、サンパウロ市の市章を模しているそうですよ。

もう一つの定番「パウリスタオールド」はブレンドコーヒーで、開店当時の味わいを再現したオリジナルのコーヒーだそうです。

コーヒーを頼むと、ポイントカードも兼ねた「銀ブラ証明書」を貰えました!

“銀ブラ”の語源は、「銀座でブラブラする」という説のほかに、「銀座でブラジルコーヒーを飲む」という説もあるんです。これは、当時お客として訪れていた大学生たちの間で広められたのだとか。諸説ありますが、銀座でブラブラと街歩きを楽しんだ後に、パウリスタでブラジルをいただけば、カフェ文化発祥時の気分に浸れそうですね。

歴史が感じられる銀座の街。最後は8丁目へ

銀座カフェーパウリスタ店を後にして、銀座8丁目の裏通り「銀座金春通り」へ。

金春通りの名前の由来は、江戸時代に能楽の「金春流」の屋敷があったため。屋敷が移転すると、幕末には華やかな「金春芸者」が名物になり、歓楽街として賑わいを見せるようになりました。

そしてここにも煉瓦街の遺構の一部が残されています。

「銀座金春通り煉瓦遺構の碑」は、関東大震災で失われた煉瓦街の一部がここで発掘されたため設置されました。1丁目で見た煉瓦之碑はここにつながっているのですね。

新橋に向かう御門通りには、柳の木が今も残ります。柳は銀座の代名詞でした。

湿地帯の銀座界隈の土地では松や桜が育ちにくく、代わりに柳の木を植えたのが始まりです。大正10年頃にはほとんどの街路樹が柳だったそう!

残念ながら昭和40年頃の銀座通り大改修時にほとんどの木が撤去されてしまいますが、ここではその名残が見られます。

明治、大正、昭和、そして現代を感じられる銀座の街歩き、いかがでしたか?

街並みを眺めながら、ぜひゆったりとお散歩を楽しんでみてくださいね。

〈 基本情報 〉
■天賞堂 銀座本店
住所:東京都中央区銀座4-3-9
営業時間:各フロアの営業時間をご覧ください
アクセス︰地下鉄銀座駅B4出口より徒歩1分
               JR有楽町駅より徒歩5分
HP:http://www.tenshodo.co.jp

■銀座カフェーパウリスタ
住所:東京都中央区銀座8-9 長崎センタービル1F
TEL:03-3572-6160
営業時間:[月~土] 8:30~21:30、[日・祝] 11:30~20:00
               ※年中無休(年末年始は除く)
席数:1階:50席、2階:50席
喫煙:分煙(1階喫煙可、2階禁煙) ※但し土・日・祝祭日は1階2階共に禁煙
駐車場:無し
​HP:http://www.paulista.co.jp/shop.html

〈 施設情報 〉
■ソラリア西鉄ホテル銀座
住所:東京都中央区銀座四丁目9番2号
電話番号:03-6731-5555
HP:https://www.solaria-hotels.jp/ginza/

●掲載内容は記事公開時点のもので、変更される場合があります。
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