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2018.03.08(Thu)

【旅ログ】300本の桜の散歩道、哲学の道を散策しよう

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こんにちは!京都育ち京都在住の旅好きライター、キョンです。今回は私が京都で一番おすすめしたい桜の名所、哲学の道をご紹介したいと思います。拠点となるのは、ソラリア西鉄ホテル京都プレミア三条鴨川。京都観光に便利な京阪三条駅と、地下鉄京都市役所前から徒歩2分ほどの便利な立地のホテルです。
哲学の道の周辺には電車の駅がありませんので、バスを使って向かいましょう♪

バス停は、京阪三条駅にある「三条京阪前」です。看板を確認して、京都市バス「5番 銀閣寺、岩倉行き」のバス停を探します。京都のバスは後方の扉から乗車して、前から下車しますよ。料金は230円、降りるときに払います。
降りる駅は「銀閣寺道」、道が混んでいなければ約15分で到着です!

哲学の道と桜並木のストーリー

「銀閣寺道」で下車すると正面に大文字山が見えるので、その方向、東に向かって横断歩道を渡ったらすぐに哲学の道の入り口が見えてきます。日本の道100選(建設省と道の日実行委員会により制定された、日本の特色ある優れた道路)にも選ばれている哲学の道は、初夏にはホタルも舞う琵琶湖疏水に沿って、銀閣寺橋を北端として続く約2kmの桜並木の散歩道です。

「哲学の道」という名前は、明治から昭和の時代に生きた、日本を代表する哲学者で京都学派の創始者・西田幾多郎が思索にふけりながら散策していたことに由来します。哲学の道のほぼ中間点に西田幾多郎の碑があり、彼の人生哲学である「人は人、吾はわれ也、とにかくに吾行く道を吾は行くなり」の文字が刻まれています。

風が吹くと桜の花びらが水面に浮かんで、上も下も桜色に染まってとても美しい景色を楽しむことができます。視線を上げると、五山の送り火で有名な、東大文字山を見ることができます。

ちなみに、約300本にもわたる桜並木は、日本画家の橋本関雪が画家として大成した際に、苦しい時代を支えてくれた京都の人々の恩返しとして寄贈したものだそうです。1921年に植樹されてもうすぐ100年の月日が経ちますが、今でも京都の人々には「関雪桜」と親しみを込めて呼ばれています。歴史を感じるとさらに風情がありますね。

桜並木をまっすぐ歩いていくと、銀閣寺橋にたどり着きます。小さな橋を渡ると、そこからはゆるやかな坂道に沿って一層にぎやかなエリアに。道の両脇には京都らしいグッズを集めたお土産物屋さんや、ソフトクリームや抹茶デザートのお店、お饅頭などなど、食べ歩きできるおいしそうなものを売っているお店がたくさん連なっています。なんと誘惑の多いこと!眺めて歩くだけでも楽しいですが、ここでお土産を買うのもおすすめです。定番のお土産物もある一方で、こだわりの詰まったショップもあったりするので、ここでしかない出会いもきっとあると思います。

京都の観光地でよく目にする「人力車」にも乗ることができますよ。元気いっぱいのザ・体育会系男子の俥夫さんたちが、銀閣寺橋周辺で呼び込みをしていますので、利用してみてもいいですね!知識豊富な彼らによる、面白くて勉強になる観光地の話も聞けるのできっと楽しい思い出のひとつになりますよ♪2名で4,000円~とのこと。

銀閣寺と「銀閣寺風」の京都老舗のおそば屋さん

坂を登ってその先にあるのが……、そう!かの有名な室町幕府第8代将軍、足利義政が築いた「銀閣寺」です!(正式名称は、東山慈照寺といいます)ここまで来たら、ぜひ参拝していきたいですね。

たまに話題のなかで、「金閣寺と銀閣寺、どっちが好き?」なんてことを話すのですが、私は銀閣寺のほうが好きかなぁと思います。華やかで金ピカの金閣寺は、確かにその存在感は圧倒的ですが、銀閣寺はその真逆ともいえる東山文化の「わび・さび」の表現が素晴らしく、しみじみとその美しさを堪能することができます。

あなたはどちらがお好みですか?
ぜひ京都に来られる際には、両方に足を運んでその違いを感じてみてくださいね。

そしてもう一つ、哲学の道と銀閣寺にちなんでぜひ紹介したい場所があります。それが、哲学の道のスタート地点に佇む老舗のお蕎麦屋さん「鎰富弘(かぎとみひろ)」です。
まず注目してほしいのは、建物。京都の代表的な世界遺産のあの建物に似ていませんか?…似ていますよね?!

そう、銀閣寺に似ているんです。こちら銀閣寺を模した建物なんだとか。2階の窓の部分とか、そっくり!?

今年創業70周年を迎えられる鎰富弘、私は小学生の頃から家族でよく通ってきた、本当に大好きなお蕎麦屋さんなんです。店内の雰囲気は私が知る限りずっと変わりません。こぢんまりした空間ですが、あたたかい雰囲気で落ち着きます。お店の方もみんな感じの良い人たちばかり。メニューにもこだわりが垣間見えます。

私がいつも頼むのは、看板メニューの「釜そば」です。「なぜ釜そばと呼ぶのですか?」と聞いてみたところ、創業者のおじいさまが考えた器が「釜」の形をしていたからだそう。おそば自体は、特製の油揚げが入ったきつねそばです。

さぁさぁ、やってきました釜そばです!太めのもっちりしたおそばに、甘めの特製おあげさんと海苔とネギがのっています。このバランスが本当においしい。他にはないきつねそばです。特におあげさんの味はピカイチ!
じんわり染み出してくるお出汁の旨味がたまりません。おそばの他にも、名物のおはぎや春には桜餅も食べることができますよ。哲学の道の散策の前や後に、ぜひ立ち寄ってほしいおそば屋さんです。

哲学の道とその周辺は、本当に見どころがたくさんありますので、ぜひ時間に余裕を持って訪れることをおすすめします。お花見しながらゆっくり散策して、春の京都をお楽しみくださいね!

〈 基本情報 〉
■鎰富弘(かぎとみひろ)
住所:京都市左京区北白川東久保田町80
電話番号:075-781-4909
定休日:火曜日
営業時間:11:30-16:00

■えびす屋(人力車)
インターネットからも予約できます。
HP:http://ebisuya.com/branch/higashiyama_course/

〈 施設情報 〉
ソラリア西鉄ホテル京都プレミア 三条鴨川
住所:京都市中京区木屋町通三条上る上大阪町509番地
電話番号:075-708-5757
HP:http://nnr-h.com/solaria/kyoto_p/

 

●掲載内容は記事公開時点のもので、変更される場合があります。
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