Instagramアカウントと連動して展開する、マンスリー・フォト・トリップ。今月は「Creative Input」をテーマに博多の寺社仏閣を巡ります。
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デザイナーや音楽・映像作家など、クリエイティブな仕事に携わると新しいものを生み出すためにアイデアや刺激を得る必要があるときがあります。そんなとき「美術館に行く」「映画を見る,本を読む」「散歩する」といろんなインプットの仕方が有りますが、今回オススメするのは寺社仏閣巡り。
古き良きものを知って当時の文化にヒントを得たり、静かな境内で頭をクリアにして発想をしたりと、きっと新たな気付きを得られるはずです。
今回のスタート地点は”博多千年門”。博多駅の北側に位置する寺社仏閣が集中するエリアへの入り口で、平成26年3月に完成しました。樹齢千年の「千年樟(せんねんぐす)」を用いて建てられた門扉をくぐり、情緒豊かな遊歩道へ。
まず最初に向かったのは承天寺。1241年に建立されたこのお寺は実は様々な文化の発祥の地で、北東側の境内には「饂飩蕎麦発祥之地(うどん・そばはっしょうのち)」「御饅頭所(おまんじゅうどころ)」と書かれた石碑があります。皆さんが普段食しているうどん・そば・お饅頭は実はここから始まりました。また、博多の夏の代名詞である「博多祇園山笠」も、ここで行われた病魔を退散させるための祈祷から始まったと言われています。
承天寺は「承天寺通り」と呼ばれる市道によって境内が北東側と南西側に分かれています。
北東側には本堂や墓地、南西側には山門や仏殿が配されていて、こちらは南西側の仏殿、覚皇殿。重要指定文化財に指定されている木造釈迦三尊像などがあるのですが、残念ながら一般公開はされていません。
承天寺から北西に向かって徒歩5分。次に向かったのは東長寺。空海が日本で最初に創建したお寺として知られ、真言密教が東に長く伝わるようにと「東長寺」と名付けられたそうです。東長寺の見どころは、日本最大級の木造坐像の福岡大仏(撮影はNGなのでご注意)と真紅の彩りが美しい五重の塔。最近大河ドラマでも取り上げられた福岡藩主の黒田家の墓所のひとつでもあり、市の指定文化財として保存されています。
東長寺から道をはさんで向かい側には、櫛田神社に向かう参道が西に向かって伸びています。雰囲気のいい居酒屋や昔ながらの旅館もあり、歴史的建造物に挟まれ育まれる民衆文化を知ることができます。
博多の地元の方々からは「お櫛田さん」の愛称で古くから親しまれ、国内外からの観光客の姿が後を絶たない櫛田神社。建築物としても独特のものが多く、楼門の天井に吊り下げられる色鮮やかな干支恵方盤や、あかんべぇをして逃げる風神が博多っ子の気質を表したと言われる、風神雷神の木彫など、細かいところにクリエイティブが詰まっています。また「博多祇園山笠」が奉納されている神社でもあり、高さ10~15mの飾り山が一年(6月を除く)を通して見ることができます。
櫛田神社の南神門を出たところに続く商店街。旅の終わりを締めくくるにはちょうどいい、情緒豊かな飲食店が並んでいます。インプットした旅の景色を反芻しながら、お腹を満たすのもいいかもしれません。満腹になる頃にはきっと新しいアイデアが生まれているはず。
次回は「Impression(感動)」をテーマに、糸島の自然をご紹介します。乞うご期待。
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