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2017.05.16(Tue)

豊かな自然に囲まれた「糺の森」で神秘的なパワーを受け取ろう!

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下鴨神社の社を囲む森、それが「糺(ただす)の森」です。ここは神秘的なパワーであふれたスポットがたくさん点在する場所。自然に囲まれたパワースポットの魅力をご紹介します。

神秘的なパワー溢れる「糺の森」とは?

下鴨神社の社を囲むこの広大な森林は、「糺(ただす)の森」と呼ばれ、約12万4千平方メートルの広さを誇り、太古の自然を遺す森としても大変貴重な場所。なんと、ここは縄文時代から生き続けている森でもあり、樹齢600年~200年にもわたる希有な樹木に出会えるとあって、学術的にも大変重宝されている森なんです。

ユネスコの「世界遺産」にも登録されていて、自然の大切さを伝える担い手としても世界に名を馳せています。自然に宿る多くの神秘を、時代を重ねて受け継いできたかのような、そんな不思議な物語が「糺の森」に秘められているのかもしれませんね。

人の心に寄り添い続ける「糺の森」の由来

時代を越えて豊かな自然を守り続けてきた、日本の美を象徴するスポットとも言える「糺の森」。その名の由来を見ていきましょう。諸説あるようですが、「偽りを糺(ただす)」が語源であるとも言われています。その理由のひとつが「源氏物語」の一節、須磨の巻にありました。

「憂き世をば 今ぞ別るる とどまらぬ

名をば糺の 神にまかせて」

これは、都を離れる源氏が思いの丈を詠んだ歌。さまざまなしがらみが多く、辛い都を離れて須磨へ下る際、あらゆる噂のなりゆきは糺の神に委ねようと、下鴨神社の神を拝して詠まれた歌です。その他にも、和歌や枕草子など、多くの古典文学の中において登場しています。昔の人々の心に宿る「糺の森」は、人が抱くあらゆる想いに寄り添いながらも、そっと見守り続ける神のような存在だったのかもしれませんね。

「糺の森」に伝わるヒミツの七不思議

多くの人々を魅了してやまない「糺の森」には、“七不思議”と語り継がれている事象や場所があります。いったいどんなものなのか、簡単にご紹介しましょう。

1. 泉川の石

敷地の入り口にあたる正面の鳥居をくぐると見えてくる紅葉橋。ここのたもとには、かつて「雨乞い祈願の小烏社(こがらすしゃ)」と呼ばれた社がありました。ここで、願いが通じて雨が降ると、泉川の石が飛び跳ねたと言われています。

2. 切芝

いわゆる参道と呼ばれているこの場所は、糺の森の中心に位置し、今でも多くの祭事が行われている場所です。

3. 赤椿

糺の森の参道には赤椿があちこちに咲いていますが、これは下鴨神社の神職が高いことに由来したもの。ここの神職は身分が高いことを表す薄紫色の衣を着用していましたが、他から来る役人たちは赤の衣であったため、赤色が目立たぬように赤椿が植えられたと言われています。

4. 連理の賢木(さかき)

相生社(あいおいしゃ)の横にある3本のサカキのうち2本が幹の中ほどで繋がっているため、縁結びを表すものであると考えられています。

5. 船ヶ島・奈良社旧跡

御手洗川と泉川の三角州にある船ヶ島の辺りの流れをかき回すと、小石が跳ねて世相が落ち着くと言われている場所です。

6. 何でも柊(ひいらぎ)

本殿の西南にある摂社のひとつでもある比良神社の周辺にある木は、どんな種類であってもヒイラギのように葉がギザギザになると言われています。

7. 御手洗池の泡

土用の丑の日に御手洗池の源泉から水泡が湧き、この日にこの池に足をひたすと、病気にならないという言い伝えがあります。ちなみに、この泡がもとになって生まれたのが「みたらし団子」であるとの説もあるようです。

歴史ある「糺の森」には、いろんな人の想いや不思議な言い伝えが残されていました。豊かな自然に宿る神秘のパワーを受け取りに、ぜひ「糺の森」へ足を運んでみてください♪不思議スポットを巡れば、縁結びや健康にもご利益があるかもしれませんよ♡

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