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2019.03.12(Tue)

【フクオカ女子旅お土産上手】第8回:とどろき酒店 薬院stand!

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「フクオカ女子旅お土産上手」は、お友だちから喜ばれ、自分も欲しくなるような、センスの良い福岡のお土産を発掘する連載コラムです。
“ちょこっといいもの”に目がないお土産ハンターのchocoがレポートします。

第8回目の今回は、西鉄電車の薬院駅から薬院新川を歩いた少し裏手にある「とどろき酒店 薬院stand!」。

ずらりと並んだ日本酒、ワイン、焼酎、ビール。それぞれに特徴やおすすめの味わい方が書いたメモが添えてあって、美術館を巡るように立ち止まってついつい読み込んでしまいます。

ここは、福岡市博多区三筑に本店を構え、福岡のお酒好きなら知らない人はいないぐらい人気の酒屋さん「とどろき酒店」の薬院店で、店名の通り、お酒を買うだけでなく立ち飲みも楽しめるんです。お土産探しがてら、自分も楽しめて一石二鳥なスポットです。

県外から旅行でいらっしゃる方は、西鉄福岡(天神)駅すぐそばのホテル「西鉄イン天神」や「ソラリア西鉄ホテル福岡」を拠点にすると便利ですよ。

イチオシはオリジナルの自然派白ワイン!

まずは「とどろき酒店」オリジナルの白ワイン「ローズボッサ」。何とも力の抜けたゆるいイラストに思わずこちらの顔もゆるみます。ラベルの印象通り(?)、ほんのり甘やかな香りに誘われますが、飲んでみると意外とスッキリ。サラダやあっさりした料理と相性がいいそうですよ。

福岡県・田主丸の「巨峰ワイナリー」さんで栽培したものを「とどろき酒店」のみなさんが収穫、選果、除梗、破砕までを行い、できるだけ自然に、と醸造したナチュラルワイン。赤ワインをつくるように種や皮まで漬け込んでつくるから少しオレンジがかった色味になるんだそうです。
●ローズボッサ(720mL)2,180円(税別)

音楽好きへのお土産にすると粋な日本酒

次も「とどろき酒店」オリジナルの日本酒「玉出泉 TAMA 純米」。こちらは福岡でいちばん古い酒造とされる「大賀酒造」の定番「玉出泉」とのコラボで、よく見ると音楽好きにはたまらない1本です。ラベルの「TAMA」の文字は、ニューヨークでパンクの聖地ともいわれるライブハウス「CBGB」の文字を模してデザインしたんだとか!ちなみに裏書きにも、ある人気ロックバンドのフォントを模した文字があるのでお店でチェックしてみてください。

ほんのり甘い味で、冷やでもお燗でも合います。福岡の飲食店でも取り扱われている人気のお酒で、おだやかな香りと程よい甘み旨みの絶妙なバランスは「福岡のニュースタンダード」なのだとか。お土産にも喜ばれそうです。
●玉出泉 TAMA 純米(720mL)1,450円(税別)

紅芋焼酎をソーダで割ってエスニックと!

お次は、九州といえば、焼酎です。

こちらは紅芋を使った焼酎で、柔らかい甘味とフルーティーな味わいに思わず杯が進んでしまいます。ふわっとした香りを存分に楽しみたいなら、ソーダ割りがおすすめだそう!香りの良さが際立ち、すっきりと楽しみつつ、薄めても薄めても甘さが程よく主張してきておいしさが止まりません。相性のいい料理を尋ねると、何と「エスニック」とのこと。
●大和桜 紅芋(720mL)1,523円(税別)

見た目も中身も本格派のクラフトビール

そして、「とどろき酒店」では扱いの少ないビールもチェック。

ラベルのかわいさに思わずまとめてジャケ買いしたくなるこちらは静岡のクラフトビールです。見た目のかわいさをいい意味で裏切るそのこだわりはかなりのもので、生ホップを贅沢に使い、フレーバーや香りを大切にしているそう。バランスのとれた定番はもちろん、ゆずの風味の季節限定味など、ビールへの情熱と創造性に満ちた遊び心溢れる1本に出会えそうです。
●ベアードビール(330mL)各500〜590円(税別)

酒屋さんがおすすめするおつまみ

お酒ばかりじゃなくておつまみもと探していると、またまた映えな一品が。

色とりどりの瓶に詰まっているのは、鹿児島県のウルメイワシのオイル漬け、その名も「旅する丸干し」。昭和14年創業の老舗の干物屋さんプロデュースのお土産品で、何でもウルメイワシというのは、おなかの中にえさが残っていないため苦味が少なく食べやすいことに目を付けたんだそう。一般的にオイルサーディンなどと違って、一度干してからオイルに漬けているのでしっかりした食感なのが特徴。そのままおつまみにしてもおいしいし、サラダに乗せたり、パンにつけたり、楽しみ方も自由自在。4つの味は世界の国々をイメージした味付けなので、お酒を片手に世界旅行気分が楽しめそう♪
●旅する丸干し 各800円(税別)

出会えたらラッキーなチョコレート

「とどろき酒店」はWebや店舗を訪れたらわかるのですが、スタッフさんの人柄やキャラクターも人気の秘密なんです。ちなみにこの薬院stand!には、ショコラティエとして活躍するスタッフさんがいて立ち飲みのおつまみにチョコレートを出しています。それとたまーに、気まぐれにテイクアウトできる板チョコもつくるそうで、出会えたらラッキーな一品です。見るからにフォトジェニックで、オーガニックな茶葉やスパイスを使った本格派なので、お土産にというより自分用に買いたい贅沢な1枚です。

●日と常 ハーブティーのタブレットショコラ 1,200円(税別)

今回はお酒を楽しむ「とどろき酒店 薬院stand!」で、見た目もかわいく、飲んでもおいしいお酒に出会えました。記事で紹介したものはほんの一部で、店舗には数え切れないほどのお酒が並んでいるので実際に手に取って、スタンドで味わいながらお好みの1本を見つけてみてください。スタッフの方それぞれにお酒への情熱や得意分野があるのでいろんな発見があるはずです(それがいちばんの楽しみどころかも!)。

お店が大切にしていることを聞くと「楽しい時やおいしい料理にはおいしいお酒がそばにいる。とどろき酒店は、長くつきあえばつきあうほどよさがわかる、友だちのようなお酒を提案していきたいと考えています」という、ショップカードやスタッフさんの名刺に書かれているとどろき酒店のテーマともいえる文章を教えてくれました。その言葉通り、セレクトにも味や認知度だけで選んだのではないこだわりが感じられます。「福岡を応援したい」「お酒づくりをする人たちの背中を押したい」「お酒が好きな人にもこれから好きになってくれる人にもわかりやすくお酒の魅力を伝えたい」、そんな心意気がセレクトにもスタッフさんにも空間にもビンビンに満ちています。

この考えを発信する張本人でもあるお店のオーナー轟木さんはお酒と同じぐらい音楽が好きで、音楽とお酒と料理の化学反応を楽しむようなイベントも頻繁に行っています。そうすることでお酒をつくる人たちと楽しむ人たちの架け橋になり、カルチャーや哲学の輪もどんどん広がっているそうです。ちなみに、「薬院stand!」店長の石田さんもJAZZが好きだそうで、「とどろき酒店」の“音楽×お酒”の魅力にひかれてスタッフになったのだとか。

ふらりと立ち寄って、お酒や音楽の話を聞くだけでも楽しめること間違いなし。アンテナに響くおもしろいあれこれを発見しに行ってみてください。

■とどろき酒店 薬院stand!
住所:福岡市中央区薬院3-7-30
電話:092-753-8311
時間:酒屋12:00~21:00、角打ち16:00〜21:00(土曜14:00〜)
店休日:日祝、最終月曜
http://todoroki-saketen.com/

●掲載内容は記事公開時点のもので、変更される場合があります。
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