アミューズ
2018.10.30(Tue)

【旅ログ】橋がない「四ツ橋」からロマンを探る新町さんぽ

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こんにちは!おいしいものと街歩きが大好きなライター、GURIKOです♪
突然ですがみなさん、大阪には「橋」がつく地名が多いことをご存知でしょうか。心斎橋、淀屋橋、京橋、天神橋…その他にもたくさんあり、今回ぶらりする「四ツ橋」もそのうちのひとつです。

「水の都、大阪」というキャッチフレーズを聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれませんが、商業都市として栄えた大阪は、碁盤の目のように街中に作られた運河を往き交う舟が重要な流通手段として活用されていました。

なので、「橋」がつく地名が多いだけでなく、堀江、道頓堀、長堀など運河を意味する「堀」がつく地名もたくさん残っています。

今回は、「西鉄イン心斎橋」を出発点に、昔ながらな雰囲気のお店やおしゃれカフェまで満喫できる新町さんぽに行ってみましょう~!

四ツ橋なのに橋がない!?

「西鉄イン心斎橋」の周りにも、かつて大阪が水の都であったということを彷彿とさせる地名が多くあります。

信濃橋、西大橋、南船場、三休橋など、地図を広げてみると納得できること間違いなし。面白いのでぜひいろいろ探してみてくださいね♪

さて、「西鉄イン心斎橋」から出発して北方向へ歩いて5分ほど進むと「四ツ橋交差点」に出ました。「四ツ橋交差点」には「旧四ツ橋跡」として石碑が残っています。

今でも「四ツ橋」と呼ばれていますが、現在橋はありません。

もともと長堀川と西横堀川が交差していて、その地点に「ロ」の字型に4つの橋が架けられていたそうですが、いまはどちらも埋め立てられています。4つも橋が架かるくらいですから、水路としても重要な場所であったことが想像できますね。

四ツ橋交差点からひとつ通りを入ると、ディープな雰囲気の居酒屋さんが。

常連さんたちの笑い声が道に響いているのも大阪らしくて、通るだけで楽しい気分になります(笑)。

地元の人たちに長く愛される店が多いのも、四ツ橋エリアの特徴。新しいお店もどんどん増えていますが、新旧店舗が仲良く同居している様子を眺めるのも興味深いです。

かつて花街だったエリア「新町」へ

四ツ橋から少し西へ向かったエリアが「新町」です。新町はかつて花街として栄えたエリアで、江戸時代に京都の嶋原を模して大阪で最初に作られた街だったのです。今では落ち着いた街並みですが、最盛期は800名を越える遊女がいたというのですから驚きです。

元禄時代を代表する文化人、井原西鶴や近松門左衛門の作品にも新町は登場します。
華やかな花街は、著名な文化人たちにも悲恋の舞台としてドラマティックに映ったに違いありませんね。

ところどころに残された石畳は歴史を感じさせられます。夕暮れどきはさらに雰囲気が出て、どこか哀愁を帯びています。

味のあるビルの中にはおしゃれなお店や個性的なコンセプトを持つお店が点在しており、ひとつひとつ見て回るのもおもしろいです。コーヒー専門店やバッテラ(鯖寿司)専門店、ヴィーガンカフェなど、あなたの気分に合ったお店があるかもしれませんよ。

カワイイ&おいしい!おしゃれカフェでひと息

新町を御堂筋方面へ戻っていくと、博労(ばくろう)町です。おしゃれな古本屋さんやテーラー、小さなカフェも多くあります。そんな中一際目立っているのがこちら!

1階はブルー、2階はイエローに塗られた明るい壁がカワイイ♡
ここはガレット&クレープのお店「CAFE BIGOUDENE」(カフェビグデン)。店頭のフラワープランターには紫の花が植えられていて、絶妙な色合わせに心がときめきます。

カフェとしてだけでなく、ランチの利用も人気。
ランチは3種類のセットから選ぶことができます。
ドリンクセット1,000円(税込)、デザートセット1,250円(税込)、クレープセット1,500円(税込)。デザートセットからはプチ前菜も付いてきますよ!

どれを選んでもお財布にも優しくて、満足度もたっぷり♪

店内2階は大阪の真ん中にいることを忘れてしまうようなヨーロッパ感が女子ウケ抜群。カモメのオブジェに癒されます。

賑やかな御堂筋からちょっと離れているだけとは思えない、ゆったりした時間を過ごせるとっておきの場所。

ちなみに、スタッフのみなさんもインターナショナルな雰囲気です。笑顔が素敵な方ばかりなので、通いたくなるカフェの要素たっぷりですよ。

真っ赤なギンガムチェックのテーブルクロスがガーリーでカワイイ!

私はクランベリージュースを選びました。外国のような雰囲気で、思わず写真に収めたくなりますね♡
お酒が好きな方にはシードルやワインもオススメ。

お手頃価格でたっぷり楽しめるのがこのカフェの魅力なんです。

写真はガレット「ノルディック」です。スモークサーモンとサワークリーム、クリームチーズにハーブのディルを合わせた、ボリュームたっぷりな組み合わせ。サーモン好きにはたまらないですね!
そば粉のクレープ「ガレット」はふんわりとした食感で香ばしい香りがサーモンと相性抜群。見た目以上に食べ応えがありますよ。

クリームチーズとサーモンが綺麗な層になっています。

他にも、ガレットの定番「コンプレット」(ハム、チーズ、タマゴを使ったガレット)をはじめ、クロックムッシュ、サラダ、キッシュ、そば粉ニョッキのグラタンなどメニューが豊富です。
その日の気分に合わせてメニューを選ぶことができるのは女子には嬉しいですね。
ランチスポットとしても、カフェスポットとしても使えるわけです♪

クレープメニューも充実しています。
この日は「シンプル・イズ・ベスト!」ということでバタークレープにアイスクリームのトッピングをしてみました。

熱々のクレープにひんやりアイスが乗っている様子は幸せそのもの♡
優しいバターの香りとほんのり甘いクレープ生地で、クレープそのもののおいしさを再発見することができますよ。

さまざまな組み合わせやトッピングが選べるので、あなただけのお気に入りの組み合わせを探してみてくださいね!

店内に飾ってある雑貨やインテリアからもフランスを感じることができます。
実は、ガレットやクレープに使われていたお皿にも素朴でカワイイ絵柄が隠されているので、食べたあとも楽しめちゃいますよ!

歴史を感じる新町エリアの散策と共に、「水の都」を感じさせる地名巡りをするのも大阪の街歩きの楽しみ方のひとつ。町名の由来や歴史を知ると、思わぬ発見があってワクワクします。たっぷり散策したあとは、素敵なカフェでおいしいグルメとお喋りも忘れずに!(笑)
とっておきの街歩きができるはずです。
さて、次はどこへおさんぽに行こうかな~?

〈 基本情報 〉
■Cafe BIGOUDENE(カフェビグデン)
住所:大阪府大阪市中央区南船場4-8-1
電話番号:06-6226-8057
営業時間:11:00~22:30(L.O. 22:00)

〈 施設情報 〉
西鉄イン心斎橋
住所:大阪市中央区西心斎橋 1-15-12
電話番号:06-6241-5454
HP:http://www.n-inn.jp/hotels/shinsaibashi/

●掲載内容は記事公開時点のもので、変更される場合があります。
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