沖縄の古民家などに置かれているシーサー。沖縄土産に、シーサーのキーホルダーやストラップをもらったことがある方もいるかもしれませんね。そもそもシーサーとは何なのでしょう? シーサーの意味と歴史など、豆知識をご紹介します。
凛々しい姿のシーサー、少しひょうきんなシーサー。沖縄に行くと、さまざまなシーサーを目にするかと思います。玄関や屋根の上などに置かれていることも多く、一種の飾りもののように感じるかもしれませんが、実はれっきとした守り神です。とってもありがたいものなんですね!
実はそんなシーサーが一般家庭に広まってから、そこまで歴史は古くありません。シーサーは赤瓦の上に乗っていることが多いですが、1889年(明治22年)までは上流階級しか赤瓦が許されていませんでした。そのため、庶民的に広まったのは、明治22年以降のことなのです。
シーサーが民衆に広まったのは、明治以後になってからですが、上流階級ではそれ以前からシーサーが親しまれてきました。ただ、沖縄が発祥の地ではなく、もともとは中国の獅子文化から来たものです。そのため、中国でもシーサーのような獅子の像を見つけることができます。獅子文化の伝来は500年程前と言われているので、500年の長い年月をかけて沖縄で独自に発展してきたと考えられます。
沖縄ではおなじみシーサーですが、実はオスとメスがいるのをご存じでしょうか? 区別によっては逆の場合もありますが、口が開いているかどうかが、性別の決め手になります。一般的には、口が開いている方がオスという見方が多いです。同じ場所に置かれている2体のシーサーを見てみると、口元が違うこともあるので、散策がてら探してみるのも良いかもしれません。
シーサーにはオスとメスがいるとご紹介しましたが、シーサーの見た目も様々なものがあります。よく見るシーサーと言ったら、赤瓦の屋根に置かれている全身赤焼のいかついシーサーでしょうか。
他にも、沖縄を巡っていると琉球時代の宮獅子、村の入り口に置かれている村落獅子など、さまざまな表情やデザインのシーサーを見つけることができます。沖縄を訪れた際は、ぜひ探してみてくださいね。
シーサーと言うと屋外に置かれているイメージが強いですが、屋内に置いて楽しむこともできます。閉じた口のシーサーは運を逃がさない、口を開けたシーサーは運を取り込むとも言われているので、ゲン担ぎにはぴったりの置物。
陶器などでできた室内用のシーサーも売られているので、自宅用に、お土産用に探してみてください!2体つがいで置くのがおすすめです。なお、魔よけのためにも、北東を意識して置いてみるとなお良いですよ♪
沖縄の守り神として崇められてきたシーサー。家庭に飾るサイズのシーサーもあるので、自宅用にご利益あるシーサーをお土産にどうぞ♪