近年、福岡の街が住みやすい都市として注目されていることをご存知でしょうか?
世界の都市ランキングでも、かなりの上位に迫る勢いがあります。
グローバル化も謳われる中、なぜ福岡に人気が集まっているのか、3つのポイントに絞ってご紹介します。
英国で発行されるグローバル情報マガジン「MONOCLE(モノクル)」では、毎年「世界の住みやすい街ランキング」という特集が組まれ、2016年版では福岡が世界のトップ25中7位にランクインしました。
ちなみに、東京が第1位、京都9位と、日本の都市の中でトップ10入りを果たしたのは、この3都市のみです。
2016年2月の段階で、福岡市の人口は神戸市を抜いて全国5位となりました。
また、福岡市が独自に集計した2015年国勢調査では、福岡市の人口は153万8,510人で、2010年の前回調査から数えて7万4,767人の増加が見られたそうです。これは全国の政令市を比べて、人口増加率は1位という結果です。
なぜ今、福岡に人が集まり住みやすいと謳われているのでしょうか?その理由を以下の3つに絞ってみました。
全国的にも福岡の食文化は有名。様々なグルメや食材があり人々は舌包みを鳴らし続けています。
屋台文化が特有で、ソウルや台北とも並び、アジアの屋台都市 10選の中に選ばれるほど。また玄界灘や博多湾に囲まれていることで魚介類の流通も多く、魚料理店もたくさん軒を並べ、リーズナブルな価格で新鮮なものが手に入りやすいのです。魅力的な食文化に誘われ、福岡に移住してみたいという人は後を絶たないといわれています。
福岡市は交通アクセスの良さもあり、住宅街、ビジネス街、繁華街の距離感が他県と比較しても短縮化されコンパクトになっているのが、住みやすさと安心を与え人口流入を支えているのだと評価されています。
さらに他の大都市圏と比べて、家賃相場が安く設定されている点も見逃せません。他にも自転車通勤者が多いことが特徴で平均通勤時間が34.5分、何度も電車を乗り継いで都心に向かう関東近県の人々とは違って、ビジネス上の余計な負担も少ないという裏打ちがあるそうです。
そして何より海や山が近いこともあり、休日にはアクティビティに最適な環境を楽しめるというのも魅力の一つです。
福岡市の興味深い特徴の一つには、「女性1万人あたりの婦人服店の数が全国で第1位」という点があります。
博多区の「キャナルシティ博多」や、天神エリアの「イムズ(Inter Media Station)」、九州最大アウトレットモール「マリノアシティ福岡」といったショッピング施設の充実は、他の大都市とも引けを取らない規模です。
また商業施設やショップが連携して、「ファッションの街・福岡」としての活性化も盛んに行われ、「FASHION WEEK FUKUOKA (F.W.F )」というイベントも毎年開催されています。新人デザイナー・クリエイターの出展が目玉で、ファッション性を高める運動も活発に行っている為、人々を程よく触発しています。
以上の3つのポイントは、人が生活する上で欠かせない基本3原則「衣・食・住」に着目しています。
つまり福岡は、この原則を見直した結果、住みやすく安心できる街作りを目指すきっかけを見出したのかもしれません。これからどのような推移をたどるのかも注目です!