アミューズ
2018.04.26(Thu)

【旅ログ】伝統の京菓子作り体験で京都観光を満喫しよう

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こんにちは!京都在住の甘いもの大好きライター・キョンです。今日はみなさんに「ちょっぴり特別な京都らしい過ごし方」をご紹介します。

拠点となるのは、2017年にオープンしたホテル、ソラリア西鉄ホテル京都プレミア三条鴨川です。鴨川や東山の美しい自然を近くに感じられるうえに、京阪電車の三条駅から歩いてすぐのエリアにある最高の場所にあるホテルです。

さて、出発しましょう!まずは三条駅から電車に乗って2駅先の清水五条駅で下車します。2番出口から出て、そのまま鴨川と平行に走る大通り、川端通り沿いの歩道を南に向かってまっすぐ歩きます。右斜前方には、京都タワーが見えます。

5分ほど歩くと、正面に「甘春堂」の看板がかかったお店が見えてきます。今回は、甘春堂さんが開催している「京都の町家で和菓子教室」の体験講座に行ってみます!江戸時代末期、1865年創業の老舗和菓子屋さんが提案する和菓子教室。不器用な私でもできるのかな?と思いつつも、思い切って申し込んでみました。

体験講座はこの川端通り沿いの本店から東へ曲がり、徒歩3分ほどのところにある「東店」なのですが、せっかくなので本店にも立ち寄ってみます。

「わぁ可愛い!」と思わず声に出てしまうような、可愛らしいお重に入ったお菓子や、色とりどりのお干菓子。季節の上生菓子からおせんべい、京風おしるこや昔ながらの飴など、ラインナップの多さに心が躍ります。さらに、お店の人が次々と試食を出してくださるんです。

どんどん食べてくださいね、と、いろんな種類のお菓子を惜しげもなく出してきてくれるので、いろんな味を試させてもらいました。「これから和菓子教室行くんです~」なんて話ながら。実は本店と東店では少し品揃えは違うそうですよ。

ここでは試食してとっても美味しかった、お茶席用のお菓子「利休筏」と「甘栗」を買いました。

いざ、和菓子作りに初挑戦

さて、予定外に本店で時間を使ってしまいました。13時からの和菓子教室のために会場に向かいます。会場となる東店は、豊国神社のすぐ近くにある、風情のある京町家です。近くには古墳のようにも見える耳塚があるので、目印にしてくださいね。

のれんをくぐって、お店の中に入ります。レジの方に、予約の名前を伝えると、エプロンとエコバッグを渡されます。エプロンを身に着けて、貴重品や携帯、カメラだけをエコバッグに入れて2階の教室となる会場に上がります。私が前日に電話予約したときには、まだ席に余裕はありますよ、とのことでしたが、実際には満席でした。毎日1日4回開催されていますが、特に春と秋の観光シーズンには予約が取れないこともあるそうだとのことです。事前予約は必須ですね。

まずはじめに、和菓子職人である先生が全体の説明をしてくれます。私が行ったのは3月上旬だったんですが、「お菓子は季節を先取りします。桜の季節にはまだ早いですが、今日は春のお菓子を作りますよ」とおっしゃっていました。

机の上には材料と「本日の課題と種類」が記された紙が置かれていて、4種類のお菓子を作ります。お干菓子1種と、上生菓子3種。時間は約1時間です。こんなに作れるの?と思いながらも、いざスタート!

まずは「干菓子のきざと」。「きざと」とは、「生砂糖」と書くそうで、ほぼお砂糖でできたお菓子です。淡いピンクと白の生地をもらい、それを麺棒で伸ばしてきれいなグラデーションになっているところを狙って、桜の型で抜きます。これは簡単!

本番はここからです。次は、上生菓子の「ういろ」で作る胡蝶。もちもちしたあの、ういろうのことです。

薄い黄色と白のういろの生地をもらい、手のひらを使って伸ばします。均等に伸びるよう、上からちからをかけます。それを丸い型に抜き、その型の上に白餡を乗せます。餡を乗せた状態で、上手に折りたたむと・・・黄色い蝶々に!仕上げに、シナモンで模様をちょんちょん、とつけてできあがり。

難関の桜の成形と待望の試食タイム

次が一番難しかったかもしれません。「練り切り」と呼ばれるお菓子で、桜の形の「宴」を作ります。練り切りとは、餡に餅粉のつなぎを入れて炊いて粘り気を出した餡だそうです。和菓子ではよく使われているので、みなさんもきっと食べたことがあると思います。

まずは、花びらに霞の模様を出すために、ピンクの餡に白餡を混ぜます。加減がとても難しいのですが、「明かりに透かしたときに白色が見えるくらい」とのこと。そして茶餡を片手でくるくる回しながら包んでいきます。きれいに包めたら、次は形作りです。指を使って、6枚の花びらに見えるように成形します。押しすぎても弱すぎてもだめ、先生のお手本を見ながら慎重に作業します。そして、三角ベラと呼ばれる道具を使って、細かな作業を進めます。言われた通りにやってみると、ちゃんと桜の形になってきました!これはちょっと感動です。自分の手でも、立派な桜ができました。

最後は華やかなきんとんです。緑とピンクの餡を籐製の裏ごしを通してそぼろ状にします。それを菜箸で茶餡にくっつけて、花びらを乗せるといくと「うららか」というお菓子のできあがり。

あっという間の時間でした。お抹茶を出してもらい、「うららか」をいただき、あとのお菓子はお持ち帰りします。材料はすべて準備していただいていたとはいえ、自分で作った初めての和菓子です。思いも詰まっているので、とても美味しかったです。お抹茶ととても合うので、優雅な時間を過ごせました。

一見難しそうに見えた和菓子教室ですが、体験して初めて知ることばかりで「和菓子ってこんなにも手がかかっているんだなぁ」と、和菓子を見る目まで変わりました。

子どもからお年寄りまで、みなさんニコニコと楽しそうに体験されていましたので、年代問わず、ご家族でもカップルでも、京都散策の合間に体験されてみてはいかがでしょう?素敵な経験になると思いますよ。

〈 基本情報 〉
■甘春堂 本店
住所:京都市東山区川端通正面大橋角
電話番号:075-561-4019
定休日:年中無休(1月1・2日を除く)
営業時間:9:00~18:00
HP:http://www.kanshundo.co.jp/main.htm

■甘春堂 東店
住所:京都市東山区川端正面東入る茶屋町511-1
電話番号:075-561-1318
和菓子教室は1日4回開催、体験約1時間と試食15分
一般コース お抹茶と和菓子4種類 2,160円(税込)
詳しくはこちらのサイトをご覧ください
HP:http://www.kanshundo.co.jp/museum/make/annai.htm

〈 施設情報 〉
ソラリア西鉄ホテル京都プレミア 三条鴨川
住所:京都市中京区木屋町通三条上る上大阪町509番地
電話番号:075-708-5757
HP:http://nnr-h.com/solaria/kyoto_p/

●掲載内容は記事公開時点のもので、変更される場合があります。
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