カルチャー
2017.02.21(Tue)

京都が発祥?おもしろことわざ辞典をめくる旅へおいでやす♪

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私たちが日常的に使っている「ことわざ」。
実は京都生まれのものがたくさんあるってご存知ですか?

 

「ことわざ」の由来とは?

日常的に何気なく使っている「ことわざ」。これらは、昔から言い伝えのある教訓や言い回しのことです。

たとえば、「笑う門には福来たる」ということわざは、聞いたことがあるという人も多いかもしれませんが、「いつもニコニコと笑っている人には、自然と幸福がやってくるよ」という意味を持ちます。
たとえ、辛いことや悲しいことがあったとしても、いつまでも暗い顔をしているより、希望を持って笑顔でいる人には、必ず幸せが訪れるという、人の心を軽くしてくれるような、素敵な言い回しですよね。

このように、日本語にはたくさんの「ことわざ」がありますが、中には京都で生まれたと思われるものも数多く存在します。
それでは、京都が生んだ、おもしろことわざ辞典をめぐる旅へ出かけましょう♪

 

京都が生んだ有名な「ことわざ」たち

古都京都は、昔からさまざまな歴史的な出来事が起こり、長きに渡って国の中心地として栄えた地域です。さらに、貴族や武士など、高い地位を持つ人々が数多く居住していたということも相まって、日々の生活の中で生まれた教訓や戒めなどが、京都に由来する寺院、さらには行事などになぞらえて言い回されるようになりました。
そんな京都の人々が生み出した、有名な「ことわざ」たちを見ていきましょう。
 

「清水の舞台から飛び降りる」

知っている人も多いこの「ことわざ」は、ご存知の通り京都の東山区にある音羽山清水寺が発祥です。清水寺にはかなり高い崖に舞台があり、ここから飛び降りる覚悟をもって、物事を実行するという意味が、この「ことわざ」の真意。
昔は、ここから飛び降りてケガをしなければ、願望が成就すると言われていたため、実際に身を投げる人も少なくなかったとか。
相当な覚悟をもって何かを成す時などに、今でもよく使われる、京都を代表する「ことわざ」のひとつですね。
 

「埒(らち)があかない」

これも私たちが日常でよく使う言葉のひとつですよね。
物事の決着がつかない、進展しない、という意味を持つこの「ことわざ」は、京都の上賀茂神社が発祥です。
この神社では昔から、競馬(くらべうま)という行事が行われています。そして、勝負が終わるまで、埒(らち)と呼ばれる馬の通用口、つまり柵が開かないということから、このような言い回しがされるようになりました。
 

「後の祭り」

こちらもよく聞く「ことわざ」だと思いますが、実は京都八坂神社の祇園祭が発祥だと言われています。
時機をのがしてしまい、後悔してしまうことを意味するこの言い回しは、かつての祇園祭をなぞらえたもの。
その昔、祇園祭りは、豪華な「前(さき)の祭り」と地味な「後(あと)の祭り」が行われていて、にぎやかではない「後の祭り」を見物に行っても意味がないということが語源になっていると言われています。
 

「堂々巡り」

話し合いや、考えが少しも前に進まないさまを意味したこの言い回しも、実は京都が生み出した言葉のひとつであると言われています。
清水寺では、本堂の周りを回るお百度参りというものが行われていました。
何度も何度も同じ所を回ることから、この言い回しが生まれたようです。

 

「ことわざ」の由来や語源をたどりながら巡る京都旅

京都由来の「ことわざ」は他にもたくさんあるので、語源にゆかりのある京都の街や、歴史の深い寺院を巡る旅もオススメですよ。
長い年月をかけて京都の人々が生み出した「ことわざ」には、都に暮らした人々の心が映し出されているかのようですね。
歴史溢れる京都の街を巡る、もうひとつの楽しみ方をぜひ実践してみてください!
もしかすると、あなたの心の中の新しい扉が開かれるかもしれませんよ♪

●掲載内容は記事公開時点のもので、変更される場合があります。
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